時々「この痛みは排卵痛でしょうか?」というご相談をいただきます。
(痛みがひどい場合はすぐに婦人科または消化器内科を受診してくださいね。)
排卵痛とは
排卵周期のほぼ中間の排卵期に生ずる、一過性の下腹部の痛みをいいます。
主な症状は↓です。
・片側の下腹通う
・牽引痛(ひきつれるような痛み/そけい部の突っ張るような痛み)
・違和感
・膨満感
若い女性のほうが多くみられるようです。
実際の排卵の24~48時間前に痛みを感じている人が多いとの文献もあるようですが、痛みの強さや出現のタイミングには個人差があり、排卵の瞬間だけではなく複合的な要因があると考えられています。
排卵痛が起こる原因
①グラーフ卵胞の内圧上昇
②卵胞の袋が破れることによって流出する卵胞液や血液が、腹膜を刺激する。
③排卵期における子宮・卵管の収縮
④盲腸や直腸などの平滑筋のれん縮(ひきつり縮まる)
などの原因が考えられています。
また、卵胞液内のプロスタグランジンも関係していて、排卵後に卵胞液が腹腔内に流出することで②~④が起きるとも考えれています。
(*プロスタグランジンは生理痛や陣痛にも関係しているホルモンです。)
その他、子宮筋の収縮などは自律神経系の調節も受けていて、ストレスとも連動していると言われています。
ストレスが強くかかっている状態の時や、体質的に緊張レベルの高い人はより強く痛みを感じる可能性もあるようです。
軽度で一時的なものであれば、あまり気にせず、あたたかくしてのんびりと過ごしていれば良いと思いますが、もしも耐えられないほどの痛みだったり、痛みが続くようであればすぐに病院に行ってくださいね。
とりあえず、ストレス解消とあたため(血流を良くする)、重要です☆