デリケートゾーンのケア~皮膚から入る化学物質

数年前からSNS等でもよく見かけるようになったデリケートゾーン専用の洗浄剤や石けん。
それらは本当に必要なのでしょうか。

デリケートゾーンの話は人にはしにくいもので、何か悩みを抱えていてもじ自己流になってしまったり、売られている商品や医薬品をそのまま信じて使ってしまったり・・・なんてことも多いのでは?

「おりもの」や「におい」「かゆみ」が気になって、必要以上に拭いたり洗ったりしていませんか?

まず「おりもの」は膣の分泌液で、膣を清潔に保つために必要なものです。
雑菌が膣を通して身体に入ってくるのも防いでいます。
(また、排卵期には精子がスムーズに入れるように、受精の手助けもしています。)

お手洗いに行く度に洗ったり、トイレットペーパーで強くこすりながら拭いたりするのはNGです!

逆に皮膚を傷つけ、雑菌が入り込んだり、黒ずんできたりすることがあります。

化学繊維のおりものシート(パンティーライナー)も注意してくださいね。
化学繊維の刺激で皮膚が傷つきやすくなります。

おすすめは、オーガニックコットンの布ライナー!
通気性もよく、ムレ知らず!肌触りもとても良いです。
当店の人気商品はお得な3枚セットです。

ちょっと宣伝してしまいましたが、とりあえず布ライナーは置いておいて。

入浴時に洗う時に、膣の中までごしごし洗うのはNGです。
外側の部分を優しく洗い流す程度にしてください。

某産婦人科医がSNSでおすすめしていたデリケートゾーンの石けんには、殺菌剤(抗菌剤)が入っていました。
例えば膣カンジダの場合は、そのような商品を一時的に使うのも良いと思いますが、そもそも膣カンジダの場合は婦人科を受診してください。
殺菌剤が入った石けんを日常的に使うのは本当にやめましょう。

他のデリケートゾーンの洗浄剤の成分も見ましたが、ちゃんと入っていましたよ、有害化学物質・・・。

これはもう有名な話ですが、デリケートゾーンからの経皮吸収率は腕の42倍です。

画像
経皮吸収率

デリケートゾーン専用の洗浄剤を使っていない方も、ボディーソープの成分には気を付けてくださいね。

下着を洗っている洗濯用洗剤や柔軟剤も同じですよ。
皮膚障害を起こすだけではなく、生殖毒性がある化学物資が含まれているものもあります。

布にしみ込んだ洗剤成分は、何度すすいでもゼロにはなりません。

その他、身に着けている下着・おりものシート・生理用品。
これらは化学繊維ではありませんか?
化学繊維は製造過程で様々な化学物質を使用しています。

そして困るのは、(表示義務がなく)どんな化学物質が使われているか表記されていないもの、物質名を独自の表記にしているもの、「殺菌剤」「抗菌剤」など総称で書かれているもの。

あと、今はどこに行っても「消毒してください~!」と言われますよね。
身体に取り込み過ぎているような気がします・・・。

1日に何回手を消毒してますか?
その消毒剤は本当に必要ですか?本当に信じられる商品ですか?

朝起きてから寝るまでに使うものを思い出してください。
全部ではないにしろ、これらの商品に含まれる化学物質が皮膚から吸収されています。

・洗顔料
・化粧水
・乳液
・日焼け止め
・ファンデーション
・アイシャドー
・アイブロー
・チーク
・リップクリーム、口紅
・ヘアワックス、ヘアムース、ヘアスプレー
・ハンドクリーム
・歯磨き粉
・食器用洗剤
・手洗い洗剤
・アルコール消毒
・洗濯用洗剤、柔軟剤
・シャンプー、リンス
・ボディーソープ
・入浴剤

などなど。

まずはとれか1つ、例えばデリケートゾーンも洗うボディーソープから変えてみませんか?
有害化学物質の入っていない石けんがおすすめです。